2024.10.30
【3ステップで解説】失敗しない家づくりの資金計画とは?
一生に一度の買い物、それが「家を買う」です。
ただ、人生の最大の買い物なのに、意外にも多くの方が計画なく、「とりあえず家を見に行って気に入ったら買ってみようかな」と気軽な気持ちで住宅を検討される方がいます。
それが良い悪いという話をしたいわけではなく、「いつどれだけのお金が必要で、そのためにはどんな準備をしたらいいのか」などの家づくりの全体計画は知っておいてほしい!という私のエゴです。
今回は家づくりにおける資金計画のポイントを3つに分けて解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
※この記事は、坪100万円の工務店に10年勤務したのち、史上最高のコスパ住宅を扱うカワムラホームにジョインした者が執筆しております。
変わった経歴の持ち主なので、気になる方はチェック▼
INDEX
家づくりの資金計画を立てる3つのステップ
ステップ1:家づくりにかかる費用を理解する
■土地取得費用
家づくりを始める前にまず考慮すべきなのが、土地取得費用です。
土地の価格は地域によって異なり、立地や面積によっても大きく変わりますが、土地の予算は総資金計画の30%前後に抑えておくとよいと言われています。
例)土地+建物=3,500万円以内に収めたいのであれば、土地代は1,050万円前後
ただ、土地取得費以外に「土地の改良費用」も別途かかってきますので注意が必要です。
土地の改良費用とは、地盤が軟弱な土地を購入する場合に杭などを打つ費用を指します。
地盤改良費用によって、思いがけない予算を別途用意する必要もありますので、必要に応じて専門家に調査をお願いするとよいでしょう。
■建物建築費用
建物建築費用は、家のデザインや使用する素材、規模によって大きく異なります。
また、建築費用はおおまかに本体工事と付帯工事によって構成されています。
付帯工事とは、外構や水道などの引き込み工事を指します。
「本体工事は予算内だけど、付帯工事が別途大きくかかってしまって予算オーバー…」なんてことを未然に防ぐためにも、1社だけではなく、複数社から見積もりを取って比較するのがよいと思います。
建築会社やハウスメーカーによる価格差もあるため、事前に相場を確認しておきましょう。
■諸費用
建物や土地にかかる直接費用だけでなく、諸費用も資金計画に含める必要があります。
不動産取得税や登録免許税などの税金関係、登記代行を依頼する司法書士への報酬、不動産会社に支払う仲介手数料などなど。
土地を購入して家を建てる場合は、諸経費を総資金額の3~10%程度になることが多いので、これらの諸費用も忘れずに見積もりましょう。
※諸経費の%に開きがあるのは、住宅ローンを借りる際の金融機関によって手数料などの費用に開きがあるためです
ステップ2:自己資金(頭金)の目安と設定方法
■頭金の役割とメリット
住宅購入において、頭金はローンの借入額を抑えるための重要な資金です。
頭金を用意することで、月々の返済額や総返済額を減らせるだけでなく、金利の負担も軽減できます。
頭金の用意が資金計画の安定化につながります。
■頭金の平均額
頭金の平均額は購入価格の20%程度が一般的ですが、家族構成や収入に応じて無理のない範囲で設定しましょう。
無理に多額の頭金を用意せず、将来の生活に支障が出ない範囲でバランスを取ることがポイントです。
ちなみに、首都圏の自己資金割合は下記のとおり。
※リクルート参照:https://www.recruit.co.jp/newsroom/data/i-b002/
首都圏のデータおよびマンション契約者の動向調査ですが、私の感覚値でいいますと、割と戸建ても同じくらいの割合ではないか?と感じています。
この辺りはお客様の金融状況などに応じて別途提案が必要な部分になりますので、少しでも不安に感じる方は専門家にご相談ください。
※個人の人生設計や資産運用に関するアドバイスを行う専門家をご紹介できますので、お気軽にお声がけください
ステップ3:住宅ローンの借入金額を決定する
■借入額の設定方法
次に、住宅ローンの借入額を適切に設定することが大切です。
借入金額を適切に設定する際に指標とされるのが、「返済負担率」になります。
返済負担率とは、年収に対して年間の返済額がどれくらい占めるのかを示す比率です。
金融機関ごとに返済負担率は設定されており、
・年収400万円未満は30%以下
・年収400万円以上なら35%以下
などのように審査基準にある程度幅があります。
返済負担率35%マックスで組む方も多くいらっしゃいますが、弊社で理想として掲げている比率は「理想20%前後」です。
「家だけがすべてではない。家を建てたあとの生活や楽しいイベントにお金をかけてほしい」というコンセプトがあるからです。
このあたりの説明をすると話が長くなってしまいますので、もう少し詳しく知りたい!という方は下記にアクセスしていただき、弊社の考えを知っていただければと思います。
■返済期間の考え方
返済期間は長期にわたるため、ライフプランと合わせて検討しましょう。
返済期間が短いと月々の負担が大きくなり、長いと支払う総額が増加します。
一般的には35・40年ローンが多いですが、ライフスタイルや収支に合わせた返済計画を立てることが成功への鍵です。
■返済のシミュレーション方法
ローン返済額を計算するための返済シミュレーションを活用しましょう。
シミュレーションにより、月々の支払い額や返済総額を把握しやすくなります。
金融機関やインターネット上で手軽にシミュレーションできるため、資金計画の一環として利用を検討しましょう。
資金計画で見落としがちな注意点
■費用の支払いタイミング
家づくりの資金計画では、各費用の支払いタイミングに注意が必要です。
〇土地購入
・土地契約時に手付金
・土地決済(引き渡し)に残金
〇建物契約~完成
・建物契約時に手付金
・着工時に着工金
・中間時に中間金
(木造なら着工から90日前後)
・建物引き渡し時に残金
〇諸経費
・司法書士の報酬は別途相談
・火災保険は建物完成時
・追加工事は建物完成時
※一般的な流れですので、別途イレギュラーはありますので、専門家にご相談ください
土地購入時や契約時に支払う手付金、建築開始時の着工金、中間金、そして完成時の残金など、支払いの流れを理解しておきましょう。
■「見積書」と「資金計画書」は異なる
「見積書」と「資金計画書」は似ていますが、内容には違いがあります。
見積書は建築費用に限定されたもので、資金計画書は土地や諸費用も含めた総費用を示します。
全体の資金状況を把握するために、資金計画書の内容を確認して進めましょう。
■予想外の支出にも備える
建築中には、予想外の支出が発生することがあります。
例えば、追加工事やインテリアのアップグレードなど、初期予算に含まれない費用が発生するケースも少なくありません。
予備費を5~10%ほど確保し、万が一の支出に備えることが資金計画の安定につながります。
まとめ
家づくりの資金計画を成功させるには、全体の流れと必要なステップをしっかりと把握することが重要です。
まずは住宅にかかる総費用を確認し、借入額や返済計画を慎重に設定し、将来の収支を考えた返済シミュレーションを行います。
また、支払いタイミングや予備費の確保にも注意を払い、余裕を持った計画を立てることが、快適な家づくりを実現するポイントです。
※資金計画から無理のない予算計画について、興味ある方はわたしに丸投げしちゃってください。全力でサポートいたします。
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家づくりの第一歩は「土地探し」
「理想の家を建てるためには、まず理想の土地を見つけることが大切だ」とよく言われますが、土地選びは予算や情報収集、条件の優先順位など、考えることが多く、どこから手をつけていいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
下記の記事では、土地探しをスムーズに進めるためのポイントや、失敗しないための重要なヒントを、プロの視点からわかりやすく解説しています。