2024.11.12
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「UA値・C値・Q値」とは?初心者向けにやさしく解説
家を建てる際に、断熱性や気密性の指標として「UA値」「C値」「Q値」といった数値がよく使われます。
これらは、住まいの快適さやエネルギー効率に直結する大切な指標で、特に寒冷地での家づくりや省エネを意識するうえで理解しておきたいポイントです。
本記事では、それぞれの値が何を意味するのか、どのように快適な住まいづくりに役立つのかを詳しく解説し、さらに北海道で必要とされる基準や、健康被害との関連についても掘り下げていきます。
※この記事は、坪100万円の工務店に10年勤務したのち、史上最高のコスパ住宅を扱うカワムラホームにジョインした者が執筆しております。
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「UA値」とは?
UA値(外皮平均熱貫流率)とは、建物の断熱性能を表す指標の一つです。
この数値は「建物全体を通してどのくらいの熱が逃げやすいか」を示し、外皮(外壁、窓、屋根など)の断熱性能が高いほどUA値が低くなります。
もっと詳しく説明すると、「夏は外の熱気を室内にどれほど伝えてしまうのか、冬は室内の暖かさをどれだけ外に放出してしまうか」を数値で表したものです。
単位はW/㎡・Kで、建物の床面積に対する熱損失の割合を示しています。具体的には、外気の影響を受けやすい部分、たとえば壁や窓、ドアなどを含む建物外周の断熱性能が問われる数値です。
UA値が低いほど外気温の影響を受けにくく、室内温度の安定が期待できます。
UA値の地域ごとの基準(全国8つの地域区分)
日本は外気温の地域差が大きいため、全国を8つの地域に分けて、地域ごとにUA値の基準を定めていります。
引用先:国土交通省「地域区分の見直し」より
1地域(旭川市)、2地域(札幌市)、3地域(盛岡市)、4地域(仙台市)、5地域(宇都宮市)、6地域(東京23区)、7地域(長崎市)、8地域(那覇市)となっており、北海道でも「旭川」が一番厳しい区分だということがわかるかと思います。
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全国でも寒さが一番厳しいと言われる旭川。そして、UA値の基準も旭川が一番厳しいのは一目瞭然かと思います。
その旭川で弊社は100年以上家づくりをしてまいりました。寒さが一番厳しい旭川で暖かい家を作ることに専念し、累計3,500棟のお客様にご用命をいただいております。
UA値の数値は「0.25」、C値は0.8以下を遵守しております(C値の説明は次の項目でご説明します)。
暖かい家づくり&コスパに特化した住宅を扱っている「カワムラホーム」を少しでも気になってくださるとうれしいです(札幌・旭川でも展開中)。
「C値」とは?
C値(相当隙間面積)とは、住宅の気密性能を示す数値で、「家にどれくらい無駄なすき間があるのか」を示した数値です。
単位は㎠/㎡で、建物の1㎡あたりにどれだけ隙間があるかを表しており、C値が小さいほど隙間が少なく、気密性が高いことを意味します。
気密性が高い住宅は、暖房や冷房の効率が良く、熱が外へ逃げにくいため、光熱費の削減にもつながります。C値は特に寒冷地において重要で、外気の侵入を防ぐことで、冬場の室内温度を保つ効果が期待できます。
新築住宅の目安として、一般的にC値1.0以下が求められる場合が多く、北海道などではさらに高い気密性が求められる場合もあります(カワムラホームは昨年度C値0.13を記録。日本トップクラス)。
「Q値」とは?
Q値(熱損失係数)は、以前使われていた断熱性能を表す数値です。
住宅全体でどのくらいの熱が外に逃げてしまうかを示す指標で、単位はW/㎡・Kです。Q値が低いほど断熱性能が高くなり、室内の暖かさを維持しやすくなります。
もともとQ値は日本で広く使用されていた断熱性能の指標ですが、現在はより分かりやすいUA値が主に用いられています。ただし、Q値も住宅性能を評価する指標として根強く使われており、寒冷地などで快適な室内環境を求める際の参考にされることもあります。
北海道で快適に過ごすために必要な数値とは
北海道などの寒冷地では、断熱・気密性能が特に重要で、UA値、C値、Q値すべてにおいて厳しい基準が設けられることが一般的です。
例えば、UA値では0.3W/㎡・K以下、C値は0.8以下が目安とされ、これらの基準を満たすことで外気温に左右されにくい快適な室内環境が実現します。
気密性の高い家では、隙間風による熱の流出が抑えられ、暖房効率が上がるため、厳寒期でも比較的少ないエネルギーで快適な温度が保てます。
また、断熱性と気密性が十分な住宅は、結露が発生しにくく、カビやダニの発生を抑え、健康的な住環境を維持することができます。
暖かく、快適な家づくりの心得とは
北海道や東北のような寒冷地で暖かい家を作るためには、UA値、C値、Q値だけに着目するのではなく、以下のようなポイントも考慮することが大切です。
1.適切な断熱材の選定と施工
使用する断熱材の種類や厚み、施工方法は住宅の断熱性を左右します。特に寒冷地では、厚みのある断熱材を隙間なく施工することが重要です。
2.窓やドアの断熱性能
窓やドアは外気と接する部分であるため、断熱性に優れた製品を選ぶことが重要です。特に窓は断熱ガラスや複層ガラスを採用することで、熱損失を大幅に抑えられます。
3.気密施工の徹底
隙間が生じることで熱が逃げやすくなるため、建物全体の気密性を確保する施工が求められます。施工品質が低いと、数値だけでなく実際の住み心地に影響が出ます。
「寒いのが苦手!冷え性で辛い」という方は、こちらの記事を必ずご覧ください。
医療目線で見る「高断熱で暖かい家での暮らし」とは
2024年10月31日に東京科学大学による研究結果が発表されました。
タイトルは、「高断熱で暖かい家での暮らしによる医療費の低減と健康寿命の延伸効果を定量化」です。発表された内容を要約すると、下記の3点になります。
- 住宅新築時の高断熱化への初期投資は、費用対効果の面で優れることを解明
- 断熱性能が高く暖かい住宅での暮らしによる高血圧・循環器疾患の予防効果を推計し、費用(断熱工事費・暖房費・医療費)と効果(健康寿命延伸)を算出
- 高断熱住宅の普及による健康格差の是正や気候変動問題の抑制への波及効果も期待
細かい説明は省略しますが、高性能住宅と健康面の相関関係があると発表されております。
以前からも高性能住宅ではないと、室内と屋外の温度差が大きくなり、「ヒートショック」の危険性が高まり、特に冬場の入浴時などに血圧が急激に変化し、心臓や脳に負担をかけたりすると言われております。
さらに、結露によるカビやダニの発生は、アレルギーや喘息の原因となるため、健康面でのリスクが増加します。また、低温での生活は免疫力を低下させ、風邪やインフルエンザにかかりやすくなるとも言われています。
高断熱・高気密の住宅は、これらの健康リスクを減らし、快適で安全な生活環境を提供するため、寒冷地の住宅には特に重要な要素となります。
【まとめ】北海道は特に快適な家づくりをしよう
UA値、C値、Q値といった断熱・気密性の指標は、家の快適さやエネルギー効率に直結する重要な要素です。
特に寒冷地である北海道では、これらの数値に基づいた家づくりが、快適で健康的な生活環境を実現するための鍵となります。UA値が低く、C値が小さい住宅は、エネルギー効率が高く、環境にやさしい家です。
また、これからの家づくりにおいては、省エネを意識することで、光熱費の削減とともに環境保護にも貢献できる住宅が求められています。
住宅選びの際には、数値だけでなく、施工の質や実際の住み心地も考慮し、長期的に快適で安心な住まいを目指しましょう。
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カワムラホームのUA値は「0.25」を標準で定め、C値は「0.8以下」を遵守しております。昨年度はC値「0.13」を記録し、日本最高水準の数値をいただきました。
これも私たち、カワムラホームの「暖かい家づくり」の特徴の1つです。
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