2021.04.22

#ブログ

たまに聞く犬走とは何?

今回は犬走りについて。そもそも犬走とは何??という話ですよね(笑)
たまに耳にするこの犬走り。どのようなものかというと・・・家の周囲をぐるりと敷いてある、砂利のことを一般的に呼びます!
意味にはいろいろあり、砂利やコンクリートのことさすのですがなぜ必要なのかということです。
なぜ、犬走りを施工するようになったかというと、雨水が跳ねるのを防止するために施工されるようになりました。
昔の日本建築は、今とは違い「雨どい」はありませんでした。そのため、雨水は屋根からそのまま落ちていました。
しかし、屋根と地面までは距離があります。屋根から落ちる水滴は地面に落ちることで弾け、住宅の壁に水汚れや泥汚れを作ってしまっていたのです。
水や泥汚れは見た目が悪くなるだけではなく、基礎部分を腐らせ家をダメにしてしまいます。
そこで、犬走りを施工し、水はねや泥はねを防止するようにしたのが始まりです。
また、砂利は昔から防犯対策に利用されてきました。砂利の上を歩くと音が出ますので、誰かが来たことを伝える役割があるのです。防犯としての意味もあるのです!
他にも、水はけが良いなどのメリットがあります。
決まりはないのですが幅は1m前後くらいが多いようです。(カワムラの標準施工は1mです)
私も入社時、この砂利はなぜ必要なのか気になった時、当時の上司に「犬走りとは~」と教えていただいたことを思い出しました。
なかなか聞きなれない「犬走り」ですが、昔からある手法で今でも当たり前のように施工されている、古の知恵ですね!
北海道のお家はなかなか樋がついたお家が少ないので、この犬走りは周囲を見渡すとほとんどの家にあると思います!ちょっと気にしてみると面白いと思います!