2024.11.06

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【保存版】家が寒い原因を建物タイプ別に徹底解説

寒い家

家が寒い原因の根本を解説

冬になると、「家の中でも寒さを感じる」という声をよく耳にします。

 

このような悩みは、住まいの築年数や構造によってさまざまな原因があるため、ただ暖房を強めるだけでは解決しないケースも多いです。特に築年数の古い家やマンション、新築住宅でも、タイプごとに異なる問題点が隠れています。

 

今回は、建物の種類別に寒さの原因とその解決策を詳しく解説し、暖かい家を実現するための具体的な対策方法をご紹介します。

 

※この記事は、坪100万円の工務店に10年勤務したのち、史上最高のコスパ住宅を扱うカワムラホームにジョインした者が執筆しております。

 

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築年数の古い家が寒くなる原因

■隙間風が入りやすい老朽化した建物

古い木造住宅は、窓枠やドア枠が経年劣化で隙間ができやすく、そこから冷気が室内に侵入しやすくなります。また、屋根や外壁に細かな亀裂が生じることで、隙間風の原因が増加します。

 

さらに、窓の開閉部分や壁の結合部からも冷気が入ることが多く、築年数の長い住宅では特に注意が必要です。断熱材の補強やシーリング材での隙間埋めなどが効果的な対策となります。

 

 

■ 断熱材が未施工の可能性

1980年代以前に建てられた家は、建築基準が異なるため、断熱材の使用が限定的であるケースが少なくありません。

 

断熱材が施されていない家では、外気温の影響が直接室内に伝わりやすく、室温の管理が難しいです。

 

床や壁、天井への断熱材の追加施工を検討することで、寒さの問題が改善される可能性が高まります。

 

 

■コールドドラフト現象の影響

単板ガラスを使用した窓は、冷えた空気が内部に流れ込みやすく、いわゆる「コールドドラフト現象」を引き起こします。

 

この現象は足元の冷えの原因となり、室温を下げる大きな要因です。

 

二重窓や断熱性の高い内窓の設置、または、断熱シートの活用で窓周辺の冷気対策を強化することが望ましいです。

 

 

 マンションが寒くなる原因

■外気の影響を受けやすい構造

マンションは鉄筋コンクリート造が主流で、コンクリートの高い熱伝導性が外気温を伝えやすくしています。

 

特に冬場は壁の表面温度が低下しやすいため、部屋全体が冷え込みがちです。

 

壁沿いに家具を置いて冷えを防いだり、断熱カーテンを活用することで冷気を軽減する方法もあります。

 

 

■暖房の効きが悪い理由

マンションの広いリビングや部屋の仕切りが少ない構造では、暖房の効率が悪化しやすく、均一に部屋を暖めるのが難しい場合があります。

 

このような場合は、サーキュレーターやエアコンを併用し、空気の循環を促進することで部屋全体を暖かく保つことができます。

 

 

■低層階特有の冷気のこもり

マンションの低層階では、上層階から冷気が滞留し、部屋が冷え込みやすい問題があります。

 

また、地面からの冷気も伝わりやすく、床が冷たくなるため、ラグやカーペットを敷いたり、床暖房を取り入れることで対策が可能です。

 

特に冬場は、床からの冷気をシャットアウトすることで体感温度が向上します。

 

 

新築住宅でも寒さを感じる理由とは?

■気密性が高くても湿度が不足

新築の高気密・高断熱住宅でも、湿度が低いと体感温度が低く感じられます。冬は空気が乾燥しがちなため、加湿器を併用して湿度を保つことで、体感温度が上昇し、部屋がより暖かく感じられるようになります。

 

 

■窓の断熱性能の不足

新築住宅でも窓の性能が不足していると熱損失が発生します。特に単板ガラスやアルミサッシは断熱性能が低いため、ペアガラスや樹脂サッシの窓を採用することで熱が逃げにくくなり、室内の暖かさを保てます。

 

 

■ 床や天井の断熱不足

足元の冷えを感じやすい家では、床の断熱施工が不十分なケースが多く見られます。床下からの冷気対策として、基礎断熱や床暖房の設置を行うことで、快適な環境を作ることができます。

 

また、天井断熱を強化することで、暖かい空気が上方から逃げるのを防ぎ、家全体の温度を均一に保つことが可能です。

 

 

■暖房器具の配置と使用方法の工夫

全館空調や床暖房を採用することで、家全体が均一に暖まる環境を整えることができます。さらに、部屋ごとに適切な暖房器具を選定し、サーキュレーターを活用することで冷暖気を効果的に循環させることも重要です。

 

 

家の寒さ対策として遮熱シートを施工するメリット

遮熱シートを屋根や天井、壁、床に施工することで、外気温の影響を抑える効果が期待できます。

 

遮熱シートは特殊な反射素材でできており、室内の温かさを反射させるため、冬場の暖房効率が向上しやすくなります。

 

さらに、夏には逆に外からの熱を遮断するため、年間を通じて快適な温度を保ちながら省エネも実現可能です。

 

比較的コストが抑えられるため、家全体の寒さ対策を強化する手段として注目されています。

 

 

【まとめ】建物の特性に応じた寒さ対策で暖かい住まいを実現しよう

暖かい家
家が寒くなる原因は築年数や構造に応じて異なり、それぞれの特性に合わせた対策が必要です。

 

古い家なら隙間風や断熱材の未施工が、マンションなら構造的な問題が、そして新築住宅では気密性が高くても窓や床の断熱不足が寒さの要因となり得ます。

 

適切な断熱施工や暖房器具の工夫、湿度管理を行うことで、室内全体が快適な温度を保てるように整えましょう。

 

これからの冬を快適に過ごすためにも、今回ご紹介した各種対策をぜひ検討してみてください。

 

 

北海道の方はこちらをご覧ください

北海道でお住まいの方で「新築戸建て」を検討している方は、ぜひ下記の記事をご覧ください。

 

冬でもポカポカ!寒冷地で暖かい家を建てるコツ6選

 

実は新築戸建てを購入しても、「なぜか家が寒い…新築だよね…?おかしくない…」と悩む方が非常に多いです。

 

それもそのはず、窓や壁、床や換気、暖房器具や日射取得などを気にせず建築する会社があるからです。

 

一生に一度の買い物をする際は、きちんと家の勉強をして”後悔のない家計画”を組む必要があると考えています。

 

ぜひ、北海道の方は下記の記事を参考程度に見ていただけると嬉しいです。

 

冬でもポカポカ!寒冷地で暖かい家を建てるコツ6選