2024.11.05

#ブログ

冬でもポカポカ!寒冷地で暖かい家を建てるコツ6選

暖かい家

北海道で「暖かい家」が必要な理由

北海道の厳しい冬を快適に乗り切るには、住宅の断熱性・気密性の向上が不可欠です。

 

マイナス20度以下に達することもある厳寒の中では、暖かい家を維持するために暖房の効率を高める必要があります。

 

また、適温の住環境は家族の健康面でも大きなメリットをもたらし、血圧変動によるヒートショックのリスクも減少します。

 

さらに、断熱性能が高ければ暖房コストも削減でき、エネルギー効率の良い住まいを実現できます。

 

寒冷地における住まいづくりは、快適さだけでなく、省エネや健康も意識した「暖かい家」が求められるのです。

 

※この記事は、坪100万円の工務店に10年勤務したのち、史上最高のコスパ住宅を扱うカワムラホームにジョインした者が執筆しております。

 

変わった経歴の持ち主なので、気になる方はチェック▼

 

H,Aのインスタはこちら

 

 

部位別で見る暖かい家づくりの工夫

暖かい家

■窓編

家の中で最も熱損失の大きい部分は「窓」です。

 

全体の面積に対して約10%の割合であるにも関わらず、冬に逃げる熱の58%が窓などから失われるといわれています。

 

窓の断熱性能を高めることで、暖房効率を大きく向上できます。

 

  • 二重・三重ガラス:断熱効果の高いトリプルガラスは、ガラス層の間に乾燥空気やアルゴンガスを封入することで冷気を遮断し、窓からの熱損失を大幅に減らします。寒冷地でも採用されており、室内の快適性と暖房効率の向上に効果的です。

 

  • 樹脂サッシ:従来のアルミサッシは結露が発生しやすく、断熱性能が低いのが難点です。寒冷地では、熱を逃がしにくい樹脂サッシの導入が進んでおり、結露も抑えられます。さらに、木製サッシや複合サッシを採用すれば、デザイン性も備えつつ高い断熱性能が得られます。

 

  • 窓の配置・面積の調整:窓の配置も断熱性を考慮する上で大切な要素です。大きな窓を設けると日射を多く得られる反面、熱損失も大きくなります。北側や風の影響が大きい側には小窓や断熱壁を配置することで暖かさを保てます。

 

 

■壁編

窓の次に重要な断熱部分は「壁」です。

 

壁の断熱を十分に行わなければ、いくら暖房を効かせても外気の影響を受けやすくなり、快適性が損なわれます。

 

  • 充填断熱と外張断熱:壁の断熱工法には、「充填断熱」と「外張断熱」があります。充填断熱は柱間に断熱材を詰める方法で、比較的コストが抑えられます。外張断熱は外側から住宅全体を断熱材で包むため、断熱性・気密性が非常に高く、寒冷地では外張断熱か、両者を組み合わせた「付加断熱工法」が推奨されます。

 

  • 断熱材の種類:断熱材には、無機繊維(グラスウール・ロックウール)、木質繊維(セルロースファイバー)、発泡プラスチック系(硬質ウレタンフォーム・フェノールフォーム)などがあります。北海道など寒冷地では、断熱性能が高く耐久性もある発泡プラスチック系が多く選ばれています。

 

 

■床編

床は特に冷えやすく、快適性の確保には床断熱が不可欠です。

 

床下からの冷気の侵入を防ぐ工夫を取り入れることで、足元の温かさが保たれ、住まい全体の気密性も高まります。

 

  • 床下断熱工法:床材の下に断熱材を敷き詰める床下断熱工法は、全国で一般的に用いられている方法です。床下に冷気を循環させることで湿気やシロアリの発生を防ぐことができ、リフォームにも対応しやすい点がメリットです。

 

  • 基礎断熱工法:基礎部分全体を断熱材で覆うことで、床下空間を室内と同じ温度に保つ工法です。特に寒冷地ではこちらの工法が推奨されており、蓄熱効果も高まります。また、基礎断熱は新築住宅に採用されやすい工法で、冷え込みの強い冬場でも快適に過ごせます。

 

  • 床暖房の併用:寒冷地では、床暖房を併用することで足元からの冷えを防げます。足元が温かいことで、エアコンなどの補助的暖房と組み合わせれば、より効率的に暖かさを保つことができます。

 

 

■換気編

高気密・高断熱な住宅には、24時間換気システムが不可欠です。

 

特に寒冷地では、熱交換機能のある第一種換気システムが人気ですが、第三種換気システムにもメリットがあります。

 

  • 第一種換気システム:第一種換気システムは、外気温をそのまま取り込まず、熱交換を行いながら換気するため、冬の寒い空気が直接入ることがありません。また、湿度もある程度コントロールできるため、結露やカビの発生も抑えられます。初期コストは高めですが、寒冷地の住宅には特におすすめのシステムです。

 

  • 第三種換気システム:第三種換気は、排気を強制的に行い、給気は各部屋の給気口や隙間から自然に行う仕組みです。導入費用が抑えられ、ランニングコストも低いので、気密性が比較的高い木造住宅やアパートで多く採用されています。ただし、外気の影響を受けやすいため、暖房効率を高めたい場合は給気口の位置や寒気の入りにくい設計が求められます。

 

 

■暖房器具編

寒冷地の住宅では、暖房器具の選定が重要です。エアコンやヒーターに加え、エコジョーズの導入で効率的に温水や暖房を供給することができます。

 

  • エコジョーズによる暖房:エコジョーズはガス給湯器の一種で、排熱を回収して効率よくお湯を温めるシステムです。排熱の再利用で、熱効率は95%以上に向上します。エコジョーズで供給した温水を床暖房やパネルヒーターに利用すれば、足元から室内全体を温めることができ、寒冷地での暖房効率もアップします。

 

  • エアコンとの併用:エアコンは空気を循環させ、部屋全体を温める役割を果たします。床暖房やエコジョーズと併用することで、部屋の快適な温度を効率よく維持でき、コスト面でも優れています。

 

 

■日射取得編

日射取得を活用することで、日中の太陽熱を取り込み、自然の暖かさを利用したエコな暖房が実現します。

 

寒冷地では特に、太陽の位置や建物の配置を考慮することが求められます。

 

  • 南向きの窓配置:南向きの大きな窓は、冬の太陽光を取り込みやすく、日中の暖房負荷を軽減します。特に寒冷地では、南側に大きな窓を設ける設計が一般的です。

 

  • 庇やブラインドの設置:夏と冬の太陽角度を考慮し、適切な長さの庇や日除けブラインドを設けることで、冬は日射を取り入れ、夏は熱を遮断して一年を通して快適に過ごせます。

 

  • 断熱性の高いガラス:窓に断熱性の高いトリプルガラスやLow-Eガラスを採用すると、冬の冷気を防ぎつつ、太陽熱は取り込めるため、日射取得と断熱のバランスが取れます。

 

  • 反射シートやフィルムの利用:室内側のガラス面に反射シートや断熱フィルムを貼ることで、冷気をさらに遮断し、効率的に室温を保てます。シートやフィルムは比較的手軽に取り入れられるため、既存の窓にも追加しやすいです。

 

  • 窓枠の断熱対策:窓枠やフレームも、断熱性能に影響します。樹脂フレームや木製フレームは熱伝導率が低いため、室内の暖かさを逃がしにくく、日射取得の際に生じるコールドドラフトを防止します。

 

 

まとめ:寒冷地に最適な暖かい住まいづくりのポイント

寒冷地において、暖かい家づくりには「高気密・高断熱」と「効率的な暖房設備」が欠かせません。

 

弊社では、高気密・高断熱な住宅を作っており、効率的な暖房で暖かい家を建築しております。北海道の中でも最も寒いと言われている旭川で107年家づくりにコミットしてまいりました(旭川では過去に-41度を記録)。

 

そのおかげで、3年連続着工棟数一位を取らせていただき、たくさんの方々からご指示をいただいております(日々感謝)。

 

また、今年は人口200万人弱の札幌にも進出し、会社のミッションである「北海道の住まいの相談窓口」を目指し、本格始動中でございます。

 

ぜひ、札幌・旭川にお住まいの方、お家のご相談をお待ちしております。どんな質問でも構いませんので、お気軽にお声がけいただければと思います。

 

H,Aのインスタにてお気軽にご質問ください!

※お問い合わせの一部で特別特典あり

 

 

失敗しない家づくりの資金計画を押さえよう

暖かい家づくりの概要を押さえたら次は家づくりの資金計画に目を向けてみましょう。

 

とっても重要なことが書かれていますので、要チェックです。

 

【3ステップで解説】失敗しない家づくりの資金計画とは?